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新鮮なサラ�ダ

Company Profile

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朝どりパクチーを収穫中の中島涼子さん(写真左)

と中島大介さん(写真右)

「食」を通じて、お客様に笑顔としあわせを届ける

 株式会社コンディ 代表の中島大介さんは、大阪なんばパークスで新鮮な産地直送の食材にこだわったビストロ「Bistro ITADAKIMASU」を出店。生産農家の顔が見える安心安全な食材を使用した、多彩な料理を提供しています。

 

さらに「食を通じて文化の懸け橋となる」ことを目標にベトナム本場のストリートフードをモダンにアレンジした本格派ベトナム料理店『越南路』(エツナンルー)を大阪・阪急三番街と横浜市・横浜ワールドポーターズに展開。

大阪府・八尾市の自社農園『越南畑』の野菜を使用し、多様なニーズに対応する「新しい食の体験」を届けることに情熱を注いでいます。

▼『越南路』(エツナンルー)

https://etsunanru.com/

公式Instagram

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自社農園からのパクチー供給を実現

オーガニック栽培の違いに驚き

- こんにちは!本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、中島さんが東山ベジフルと契約されたきっかけを教えてください。

中島さん:  こんにちは!私たちは、2024年3月に東山ベジフルさんと契約してから、丸1年経ったところです。(2025年2月現在)

 

 きっかけは、先に同じ経営者グループで契約している人がいて、その人に『畑ランチ会』に誘われたのが最初です。

 

 当時、私はベトナム料理店を1店舗経営していて、パクチーの安定供給に課題があったんです。自分で農園を持つことも考えていたのですが、ハードルが高く実現できずにいました。そんな時にお誘いを受け、話を聞きに行ったんです。

- 「畑ランチ会」では、どんな話をされたのですか?

「ファーム トゥ テーブル(Farm to Table)*2010年代から米国で始まった運動」に関心があったので、事業内容や、ほかの契約者している企業さんの話をうかがいいました。正直、半信半疑だったのですが話を聞くうちに、やってみようかな?という気になってきました。

- 実際に契約を決めた決め手は何でしたか?

中島さん:  一番の決め手は、自宅から車で10分。店までも早朝だと30分くらいと、近いことでした。毎日でも行ける距離なので安心感がありましたね。また、普段の農園管理は全部おまかせできることや、有機JAS認証をとられていることも魅力をでした。

 

 そして、なにより「耕作放棄地を解消する」という社会課題へ取り組んでいるという姿勢にも強く共感し、契約を決めました。

- 契約後、苦労したこと大変だったことはありますか?

中島さん:  3月に契約して、半年近くパクチーの栽培が安定しなかったことです。種をまいたら雑草みたいに生えてくるものだと思ってましたが、全然収穫できずで・・・税理士から「この管理料は無駄ではないか?」と指摘された時は、ドキッとしましたね(笑)農業ってこんなに難しんだ・・・と実感できました。

 ​大西さん(東山ベジフルの担当者)が色々と試行錯誤や調査を繰り返して、原因と改善策を練ってくれました。原因はいろいろあったのですが意外とパクチーは「夏に弱い」ってことがわかりました。全然イメージと違いますよね!今では市場で買うより新鮮でおいしいパクチーを収穫できていますので一安心です。

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ファーム トゥ テーブル(Farm to Table)の

想いも込めた自社農園『越南畑』

- 逆に、契約して良かったと思うことはどんなところですか?

中島さん:  大きく分けると4つかな。

 

まず一つ目は、ブランド力の向上。自社農園を持つことで、お客様に対して「安心・安全な食材を使用している」というメッセージを明確に伝えることができるようになりました。「自社農園」はコンテンツとして強力なので、お客様に発信と共感を得やすと思います。みんな心のどこかで農業へのあこがれを持っているからじゃないかな。

 二つ目は、なんといっても味がいい!パクチーの味が、市場で仕入れるものとは全く違います。市場のも悪くはないのですが、自社農園産はエグ味が少なく香りが強い。あと日持ちもいつものより3倍は違うかな。オーガニックってだけで、こんなに味に違いが出るのかと驚きました。パクチー好きなお客様からの評判も良いです。

 三つ目は、新規顧客の開拓につながってもいますね。農園で出会った人が、お店に食べに来てくれ、さらにその人が取引先や従業員の方を連れてきてくださるなど、良い循環が生まれています。

 最後にスタッフに対して「私たちの店は普通のフードコートのお店とは違う、こだわりを持った特別な場所なんだ」という誇りが芽生えたことですね。その誇りが接客にも表れているのかお客様からの評価も上がっているんです。

- 従業員にも変化があったということですか?

中島さん:  そうです。従業員への影響が特に大きかったんですよ。私も意外でした。面白いことに、スタッフ同士のコミュニケーションも活発になったんです。農園での体験を共有したり、収穫した野菜の料理方法についてアイデアを出し合ったり。以前より職場の雰囲気が明るくなりました。

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お店に出発直前の自社農園パクチーと涼子さん

- すごい変化ですね!では、管理料についてはどうお考えですか?

中島さん:  パクチーの安定供給が、特に夏場は厳しいので単純に野菜の仕入れ価格だけで考えると、決して安いとは言えません。しかし、「なぜ難しいのか」「できないのか」という理由を大西さんがきちんと説明してくれて、私たちもお客様にその状況を伝えることで、さらに深くお互いに信頼関係を築くことができていると感じています。

 

 ブランド力をお金に換算することは難しいですが、事業全体への波及効果を考えると適正な価格だと思います。

- 今後、東山ベジフルに期待することはありますか?

中島さん:  横浜にもお店があるので、配達サービスがあると助かります。また、他のお店から「今うちの畑で大根が余っているよ!誰か使って!」と情報共有ができる連絡ツールがあるとうれしいです。畑での食品ロスの削減にもつながると思います!

※配達サービスは2025年2月から試行中​です

※インタビュー終了後、すぐに情報共有の為のグループラインを作成しました

- ありがとうございます。 最後に、これから自社農園をやってみたいと思っている方に向けてメッセージをお願いします!

中島さん:  まず、自分たちだけで農業参入するのは本当に大変なので、やめた方がいいです(笑)餅は餅屋です。農業は農家さんに任せるのが一番。どうしても自分でやりたいという方は、プロ農家さんに教えてもらいながら、はじめるのが良いと思います。

 

 そして、野菜はすぐに育つわけではありません。経営者の感覚だと1か月やって結果が出なかったら即撤退の判断もあるかもしれません。けど成長の早いパクチーでも、種まきから収穫まで最低でも3か月かかる。農業はすぐには結果が出ないものなんです。原価率や目先のコストばかり考えている企業には向いていませんね。

 

 中長期的な視野で、自社ブランドづくりに生かしていくことが大切だと思います。私たちも、大きなビジョンをもって自社農園を運営しています。一緒に少しずつ社会と農業を変えていきましょう!

中島さん、貴重なお時間をありがとうございました!​

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